G20各国公用語調べた

ウィキ先生によると、ある集団が公の場で用いる言語だそうです(ザックリ)。

しかし、こういった情報を調べようとするとウィキペディアが多くなるんですよね。ウィキって匿名で誰でも編集できるから信頼性はあまり高くない……。

 

 

 

まず、母国語の話者が多い言語一覧をザックリ調べました。文科省のデータは2005年とだいぶ古いんですけど、母語人口トップ20はこんな感じでした。

 

  1. 中国語(8億8500万人
  2. 英語(4億人
  3. スペイン語(3億3200万人
  4. ヒンディー語(2億3600万人
  5. アラビア語(2億人
  6. ポルトガル語(1億7500万人
  7. ロシア語(1億7000万人
  8. ベンガル語(1億6800万人
  9. 日本語(1億2500万人
  10. ドイツ語(1億人
  11. 呉語(ウー語)(9100万人
  12. ジャワ語(7500万人
  13. 朝鮮語(7500万人
  14. パンジャブ語(7300万人
  15. テルグ語(7300万人
  16. フランス語(7200万人
  17. マラータ語(6500万人
  18. タミル語(6500万人
  19. イタリア語(5700万人
  20. 広東語(5500万人

一位の中国語は普通語のことですかね。呉語も広東語も中国で話されてる言語。中国は方言とかいうレベルでは収まらないくらい各地で話される言葉が違い過ぎるそうで。加えて人口の多さがえげつないが故に中国の言語が三つもランクイン。

単純に人口の多い国の言語と、複数の国で使用されてる言語に分かれてそう。日本語は日本でしか使われてないけど、いかんせん日本の人口が多くて……。

ついでに、多くの国で公用語として使われている言語は以下の通り。

 

 

イギリス、フランス、スペイン、ポルトガルは植民地が多かった影響でしょうね。ロシアやドイツは周辺国への影響?

 

さて、G20各国の公用語も調べました。

 

アメリカ~事実上英語

アメリカでは、正式な公用語は決められてないそうです。が、みんな英語を話してるし英語でいいよね。

実際、世界の共通語として英語が用いられていますし、世界の超大国アメリカの国民なら英語は話せて然るべき!

 

◎英国~英語

そもそもアメリカが英語を話すのは、かつてこの国の植民地だったが故。英語の本家本元です。英国は英語の発音や表現によって出身や階級が察せられるらしい。

 

◎フランス~フランス語

かつてヨーロッパの中心だったフランス。欧州の貴族たちの共通語としてフランス語が用いられていたようです。欧州貴族のまさに中心的な存在だったフランスが、いまや共和制なのはちょっと面白い。

 

◎ドイツ~ドイツ語

ドイツは最近一国としてまとまった国で、それまでは小さい領地の集合体でした。その集合体で用いられていた西ゲルマン系の言葉がドイツ語に変化したのかな?領地の集合体に噛んでたオーストリアやスイスの一部でもドイツ語が話されています。

 

◎日本~事実上日本語

日本も正式に定めた公用語はありません。ただ、はるか昔から列島に住んでた人々がそのまま住み続けている国ですので、使用言語も当然日本語。国境と言語と民族がぴたりと一致する稀有な国。

 

◎イタリア~イタリア語

イタリアもドイツと同じく統一は割と最近のこと。特に南北での方言の差が大きいそうです。

欧州は時代によって国境が目まぐるしく変わるので、言語も入り乱れてる部分が多く、一概にイタリア語といっても方言なのか別言語なのか判らない。

 

◎カナダ~英語、フランス語

英国王室連邦の一角、カナダは、フランスの影響も大きくフランス語も公用語に定められています。フランス語を話す人が多い地域が独立しかけたり。

 

◎ロシア~ロシア語

ロシアの、国としての公用語はロシア語ですが、これとは別に各連邦でも公用語を定めています。ロシアの連邦、東に行くほど面積が広い。

 

◎中国~中国語(普通語)

同じ中国語でも、呉語、閩語など全く異なる言葉が多いけど、普通語はメディアの普及により広く使われるようになった模様。

特別区の香港では広東語と英語が、澳門では広東語とポルトガル語公用語に定められています。

 

◎ブラジル~ポルトガル語

ブラジル・ポルトガル語と呼ばれ、本国ポルトガルとは多少異なっているそうですが、日本の方言より差は小さいとか。

 

◎インド~ヒンディー語、英語、他

インドは国内に数百の言語があり、国民同士でも言葉が通じない場合も。

連邦としての公用語ヒンディー語ですが、各連邦でも別に公用語を定めています。アッサム語、タミル語ベンガル語などなど。英語は全ての州、連邦で公用語になっています。旧英国植民地ですし。

 

南アフリカ~英語、他

かつては英語とアフリカーンス語の両方が公用語として用いられてきました。アフリカーンス語南アフリカに住んでいた白人(オランダ等から移住)が用いた言語です。この地が英国植民地になり、奴隷制廃止、黒人と白人を対等に扱う政策をとった結果英語が広く浸透した経緯があります。どちらも人種に関わらず母語とする者は多いですが、アフリカーンス語アパルトヘイトのマイナスイメージから地位が低下しています。

バントゥー諸語、とまとめられる9の言語も保護政策の理由から公用語に加えられています。黒人系が日常的に用いているそうです。ズールー語が最大手かな。

 

◎オーストラリア~英語

オーストラリア英語なるものがほぼ全体を占めているそうな。先住民族の言語は消滅の危機にあります。

この国、1975年まで白人以外の移民を禁止していた、だと。白豪主義極まれり、だな。

 

◎メキシコ~事実上スペイン語

公式には定まっていない国です。スペイン語ネイティブがスペインより多い国。他にも先住民族の言語を政府が認めていますが、実際に用いられているのはスペイン語

 

◎トルコ~トルコ語

ちょっと情報が少ない。トルコは文明の衝突地点とも言える場所で、他にも様々な言語が存在しているようです。が、とりあえずトルコ語オンリー。

 

サウジアラビア~古典アラビア語

絶対君主、政教一致の国。メッカがあるのもこの国。公用語が古典アラビア語ですが、日常会話は現代アラビア語だそうです。

 

◎韓国~朝鮮語、韓国手話

朝鮮のソウル方言を韓国語とし、南半島の公用語としています。漢字が必要か不要かの議論はありますが、近年は漢字を使用していません。手話が公用語に定められている珍しい国。

 

インドネシアインドネシア語

国内では、語彙も文法もてんでバラバラな言語が話されている為、ネイティブはそこまで多くはないものの、インドネシアの国語なので第二言語として覚える人が多いです。日常的には話さないけど、話せないと就職先が無い、みたいな。

 

◎アルゼンチン~スペイン語

スペイン本土の「エスパニョール」と区別され「カステジャーノ」と呼ばれます。イタリアのナポリ方言の影響を受けたり、エスパニョールとは少し違った雰囲気。

 

 

一国内に複数の民族がおり、それに伴って言語の数も多い国。かつては植民地で旧宗主国の言語を使用する国。言語を見ると民族や国の歴史が見えてきます。言語って複雑やな。南アフリカやらインドやらが見てて楽しい。

事実上の公用語で正式には定めてないという国は、国内全員がほぼ同一の言語を使用する国、ということでしょうか。改めて定義するでもない、と。

スペイン語ポルトガル語を話す国がG20にはいますが、元宗主国は……。スペインはEU四天王の一角だからEU枠で参加するんだろうけどさ。